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人の心を動かすコミュニケーション 【田中 雄】
 先日ある顧客から話を受け、新しい研修プログラムを構築することとなりました。
 その話の内容とは、論理的に物事を思考し、それをベースに話し相手に伝えても、
 必ずしもその内容が相手にしっかり伝わるとは言えないのではないか?
 というものでした。逆に論理的に説明すればするほど、相手に伝わらないことが
 あるのではないかというのです。

 もう少しその話を詳しく説明すると、その担当の方が言いたいこととは、
 話し相手がいくら頭で理解していても、相手の心が動かなければ行動に繋がる
 ことはなく、全く意味がない(役に立たない)のではないかというものでした。

 担当の方曰く、最近の傾向として多くのリーダーがロジカルシンキングの名の
 もとに、相手の心を動かすことを軽視した論理重視のコミュニケーションを
 とってしまっており、話はするものの話し相手の実際の行動に結びつけられて
 いないのではないか?ということでした。

 確かに企業における教育研修という観点でみると、ロジカルシンキングや
 クリティカルシンキングは、今や必要不可欠な存在となっており、物事の
 考え方や課題抽出の方法として重要視されています。

 しかし、こと“人を動かすコミュニケーション”にフォーカスして考えてみると、
 確かに論理的思考こそが人を動かす源かというとそうとも言えないようです。

 その担当者が例に出したやり取りとして、受験を控えた子供とその親との
 コミュニケーションを話してくれました。その話とは、親は子供に勉強を
 させるべく、「なぜあなたは勉強をしないのか?」「あなたは将来どんなことを
 したいのか?」「どんな仕事につきたいのか?」「今、勉強しないと将来やりたい
 仕事に就けない」「後で後悔しても遅い」「勉強できるのは今しかない」など、
 もっともなことを言うのですが、この会話の結果として、結局子供が勉強する
 という行動には結びつかず、それどころかどんどん勉強が嫌になってしまう
 という話でした。
 このようなコミュニケーションは、誰もが一度は経験のあるコミュニケーション
 だと思います。

 もし、本当に子供に勉強をさせたいのであれば、少し遠回りであっても、子供が
 勉強に興味を持つように促し、“気が付いたら少しずつでも始めていた”という
 状況をつくるのが100の理屈を言うよりも良い方法なのではないかというものでした。

 今回はこの話をもとに、「人の心を動かすコミュニケーションとは、」という
 ことをテーマに「心を動かす7つのステップ」というプログラムを担当の方と
 共に構築し、先月その研修を実施しました。現場を熟知した担当者の方が課題に
 感じていただけたり、受講者の方々の日常の課題ともマッチした、とても効果的で
 学びの多い場となりました。

 先日ある本を読んでいると、この問題と関連することが書かれていた本が
 ありました。その内容とは、論理的思考により課題を抽出するのは大切であるが、
 論理的に課題を抽出し解決される問題とはシステムや機械における欠点であり、
 感情のある人に対しては必ずしも適した方法ではないというニュアンスのものでした。

 論理的に物事を考える力はとても重要であり、本質的な課題やその対応策を
 導き出すには必要不可欠なことであることに間違いはないと思います。
 しかし、それをそのままダイレクトに言葉にして表現しても、人の心は動かず、
 結果として行動に結びつかないことがあることを組織のリーダーや管理職者は
 しっかり認識する必要があるのかもしれません。
[2010/11/12 11:30] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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