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【何もまとまってないのに「ようするに」と言ってしまう】  財田卓治
 缶コーヒーの宣伝で、駅の大型広告ボードに往年の漫画キャラクターと一緒に、若い社会人が
 思わず言ってしまう言葉が掲示されています。
 そのなかに、私が若かりし頃、よく上司に向かって発し、よく怒られていた言葉がありました。

 何もまとまってないのに 「ようするに」と言ってしまう

 まさに同じことを、反省もなく繰り返しやってました。

 前職の会社では、社員皆経営者主義の考え方のもと、経営情報を全社員に公開することを標榜
 し、その一つの施策として取締役会で話し合われたことを各部・課ごとで上司からフィードバック
 されていました。
 上司である部長から、取締役会での議案ごとに、その背景、議論のプロセス、結論、その決定
 事項における効果などを詳しく丁寧にフィードバックされていきます。
 私は癖として(いま考えるといやな癖ですが)、一つの議案の説明が終わるごとに、自分で理解
 できたかを確認するために、「要するに・・・・ってことですよね?」と聞き返していました。
 その質問のような、確認のような私の言に対して、上司からは「ぜんぜん違う!」と怒られていま
 した。詳しい説明に対して、その一瞬で一言でまとめられるはずもなく、無謀にも自分の言葉で
 言い換えることを続けていました。
 その上司と同じ組織で働いている期間においては、最後まで上司に納得してもらえるように言い
 換えることはできませんでしたが、いま振り返って考えると、全体像をつかむ、要約する、ポイント
 を抑えることの訓練をさせてもらったのではないかと思います。
 「ぜんぜん違う!」と一蹴されることで、次はちゃんとまとめるぞと意地になっていたようにも思い
 ます。そのことに懲りずに付き合っていただいた上司には感謝しています。

 一言で表現することができなくても、ポイントや要諦を抑えることはとても重要です。他者とコミュニ
 ケーションをとる場面において、時間的制約は必ずあり、その中で相手に理解・納得をしてもらう
 コミュニケーションを図るスキルは常に磨き続けなければなりません。
 そのためには、いつも頭の中がクリアでないと伝えることはできませんし、そのテーマに関して
 日頃からアンテナを立てておく必要があります。アンテナを立てているから、関連する情報に反応
 し、情報をストックし、考えが深まり、醸成されていくと思います。

 若かりし頃の苦い思い出を振り返って、改めて自分自身に言い聞かせ、精進していきたいと思い
 ました。

 (財田卓治)
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[2008/11/30 17:44] | コミュニケーション | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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